「これって、バッテリー上がり?」動かなくなった車の症状や対処法をご紹介

タッピー

こんにちは!タッピーです。

 

年が明けて、寒い日が続きますね…。この時期多くなるのが、車のバッテリー上がり!

 

年明けから、車のバッテリー上がりに関する問い合わせが増えて来ていますよ。

 

「朝仕事で車のエンジンをかけようと思ったら…、うんともすんともいわない…。」「警告灯がいっぱいついてる…。」などなど…。特に女性の方はパニック状態で電話されてくることがほとんどです。

 

今回は、バッテリーが上がっても落ち着いて対処できるように症状や対処法をご紹介しますね。

「これって、バッテリー上がり?」動かなくなった車の症状と対処法をご紹介

バッテリー上がりの症状とは?

先日も女性お客様から、「エンジンをかけようとしたら、警告灯がたくさんついて車が壊れた…。」と連絡がありました。

 

「たぶん、バッテリー上がりだろうな…」と思ったので、まずは落ち着いてもらいその後の対処法をご説明しました。

 

車にあまり詳しくない方にとってバッテリー上がりの症状は、車が壊れたぐらいの感覚に受け止めてしまうようですね。

 

そうならないために、バッテリー上がりの症状についてご紹介しますね。

 

エンジンが始動しない

 

まず第一にバッテリー上がりの症状として、エンジンが始動できない(かからない)ことです

 

一般的に、エンジンを始動するときはバッテリーの電力を使ってエンジンをかけるためのスターターを回転させます。

 

しかしバッテリーが何かしらの原因で上がってしまうと、スターターを動かす電力がないために、エンジンをかけようとカギをひねったり、スタートボタンを押しても何の反応もしないということになります。

 

「キュル、キュル、キュル」とスターターを回す力が弱まってくると、バッテリーの寿命が近づいているサインということですね…。

 

ただこの時、エンジンをかけるほどの電力はないけど、メーターの警告灯などはかろうじてついているという場合があります。(上記の女性のケースなど)

 

この場合、一見メーターや警告灯は正常に点灯しているので、初めてバッテリーが上がった方などは「何がどうなったのか訳が分からず…。」パニックになるみたいです。

 

メーターが完全に光らない

 

こうなると、バッテリーの電力が完全にない状態ですね

 

スタートボタンを押しても何も反応しない、メーターの警告灯なども何も光らない状態です。これは、バッテリー上がりを起こしたことで、電気機器に電力が供給されていないからです。

 

「あれ、何でだっ!」「うんともすんとも、何も反応しないぞ!」と、この症状になった瞬間は皆さん戸惑うと思います。

 

そもそも何でバッテリーが上がるの?

 

バッテリー上がりの症状が分かったところで、そもそも何でバッテリーが上がるのでしょうか?

その原因をお伝えします。

 

ライトのつけっぱなしによるもの

 

やはり、一番多い原因はライトのつけっぱなしによるものだと思います。

 

エンジンが停止した状態で、ヘッドライトや室内灯をつけっぱなしにして放置していると、バッテリーの電力を消費して、そのうち上がってしまいます。

 

搭載されているバッテリーは、エンジンがかかっている状態のときには、オルタネーター(発電機)によって常に電力を充電しているので上がる心配はありません。

 

エンジンが停止した状態だとオルタネーターは発電を行いません。したがって、長時間エンジンを止めたままライト類を点灯していると、バッテリーに蓄えられた電力が消費して、電力がなくなるとバッテリー上がりになってしまうのです。

 

バッテリー自体の寿命によるもの

バッテリーも電池と一緒で寿命があります

 

車の使い方によって異なりますが、バッテリーの寿命は一般的に2~3年が目安と言われています(たまに5年を超えるケースもありますが…)。

 

通勤などで毎日車を動かしている方は比較的寿命が長く、週に1回しか乗らない方や乗っても買い物程度で走行距離が少ない方などは寿命が短い傾向があります。

 

また寿命が近づいたバッテリーは充電する能力も下がっているので、なおさら上がりやすくなります。

 

冬場はバッテリーが上がりやすいの?

 

バッテリーの中にはバッテリー液と呼ばれる希硫酸が入っています。この液体は温度が下がると性能が落ちる傾向があり、温度の下がる冬場はバッテリーが上がりやすい時期と言えます

 

新品のバッテリーでも外気温が0度になると約80%の性能しか発揮することが出来ず、極寒の北海道のようなマイナス20度という過酷な状況では約50%の性能しか発揮できません。

 

古いバッテリーになるとなおのこと能力は低くなります。したがって冬場や寒い地域に住まれる方はバッテリーを冷やさないための工夫が必要となります。

 

車を使う頻度が少ない方

車を使う頻度が少ない方や長期間車を乗らないような方の場合、バッテリーが上がりやすくなるのはバッテリーの自然放電が原因です

 

最近の車には電装品が数多く備え付けられています。その中でもコンピュータやナビゲーション、セキュリティーシステム等はエンジンを切っている状態でも少しずつ電力を消費しています。

 

走行せずに発電しないと、どんどん自然放電が進み、最後にはバッテリー上がりにつながります。

 

どれくらいの時間放置し続けると上がるのか?

 

実際、うっかりライトつけっぱなしの状態で、どれくらい放置したらバッテリーは上がるのでしょうか?

 

その時のバッテリーの充電量にもよりますが、目安でヘッドライトなら大体一晩つけっぱなしにしていると上がります

 

室内灯だとおよそ40時間。全くエンジンをかけない状態で放置すると、約3か月でバッテリーは自然放電して上がってしまいます

 

このように長期間乗らない場合は、バッテリーのマイナスターミナルを外しておくと上がりにくくなります。

 

バッテリー上がりでない場合に考えられる原因

 

今までバッテリー上がりについてお伝えしてきましたが、バッテリー上がりでなく他に原因がありエンジンがかからないこともあります。

バッテリー上がり以外によくある原因をお伝えします。

 

ガス欠

バッテリー上がりに似た症状で、ただ単純にガス欠というのが考えられます

 

ガス欠になると、スターターは作動しているので「キュル、キュル、キュル」という音はしますが、燃料が供給されていないのでエンジンはかかりません。

 

バッテリーは電力がある状態ですので、警告灯やメーター類は普通に点灯しています。とてもバッテリー上がりに似た症状ですので、一度ガソリンの残量を確認してみましょう。

 

スターターモーターの故障

 

あと稀にスターターモーターの故障があります

 

エンジンを回転させるためのスターターモーターが壊れているため、バッテリーに電力があっても「キュル、キュル、キュル」とスターターモーターが回転しません。

 

バッテリー上がりとの違いをなかなか判断しにくいですが、バッテリー上がりは電力がないため警告灯の点灯がありませんが、スターターモーターの故障の場合は警告灯やメーター類はきちんと点灯しているという違いがあります。

 

燃料ポンプの故障

これも稀ですが、ガス欠の反対で燃料があるのにその燃料を送るための燃料ポンプの故障です

 

燃料ポンプは、燃料タンクに入っている燃料をエンジン内部に送るためのポンプです。そのポンプが故障するとエンジンに燃料が供給できないため、エンジンはかかりません。

 

バッテリー上がりなどとの違いは、「キュル、キュル、キュル」とスターターは作動しますし、警告灯やメーターも点灯しています。

 

そして、燃料も充分に入っていると確認出来たら、燃料ポンプの故障の可能性がありますね。

 

バッテリーが上がった時の対処法

 

もしご自身の車のバッテリーが上がった場合、どのような対処をしますか?

 

「ある朝、出勤前にエンジンを掛けようとすると…あれっ、エンジンがかからない!」

 

どうしよう…、どこに連絡すればいいか分からない…。

 

なんて困らないために、日頃から準備しておきましょうね。

それでは、実際にバッテリーが上がった際の対処法をお伝えして行きます。

 

【1】ジャンピングでエンジン始動

 

ある程度、車の知識があればバッテリーが上がった際、ご自身でジャンピングしてエンジンを始動することが可能です

 

①まずはブースターケーブルがあるか確認

 

まずは、バッテリーとバッテリーをつなぐブースターケーブルが車に載せているか確認しましょう。

ケーブルがないとジャンピング出来ませんもんね…(笑)。

 

②救援車を呼ぶ

 

次に救援してくれる救援車を呼びましょう。

ここで気を付けなければいけないのがここ最近多くなったハイブリッドカーです。

 

結論から言うと、ハイブリッドカーでは救援してはいけません

 

なぜなら、救援するハイブリッドカー自体に大きな負荷が掛かるからです。

 

ブースターケーブルをつないで、バッテリーが上がった車を救援する際大きな電流が流れます。この大きな電流にハイブリッドカーは耐えられないのです。

 

普通のガソリン車はジャンピングでスターターを回転させますが、ハイブリッドカーにはスターターがない車種があります。

 

充電用モーターをスターターとして利用しているため、スターターを搭載していないのです。そのため、小さな電流しか対応できません。

 

なので、ハイブリッドカーは救援車には使えないのです。お乗りの方は、気を付けましょうね。

 

③ケーブルをつなぎエンジンを始動

 

救援車が到着したら、間違わないようにプラスのケーブルとマイナスのケーブル、それぞれバッテリー上がりの車と救援車につなぎます。

 

その後、エンジンを始動します。スターターが回ってエンジンがかかればOKです。つないだケーブルを外し、作業は完了です。

 

しかし、エンジンが始動しても、まだ安心はできません。バッテリーが上がっていた車は電力がほとんどありません

 

したがって、エンジンを止めるとまた上がる可能性があるのです。

 

そこで、エンジンがかかったら、しばらく走行して来るかエンジンをかけっぱなしにしておきましょう。それによって、バッテリーに電力が充電されます。

 

【2】ロードサービスを利用する

 

バッテリー上がりは急に起こります。

 

「救援を呼ぼうにも、こんな時間に誰もいないし…。」なんてことの方が多いと思います。そんな時は迷わず、ロードサービスを利用しましょう

 

ロードサービスと言うとJAFが有名です。365日24時間いつでも現場までかけつけてくれます。

 

また、ご自身が加入されている自動車保険にもロードサービスが付帯されている場合があります。その場合には、加入の有無を確認するためにもまず保険会社に連絡しましょう。



まとめ

 

今回、バッテリー上がりの症状や対処法についてご紹介してきました。

 

バッテリー上がりはいつ起こるか分かりません。起きてからアタフタしないためにも、今の間にブースターケーブルの有無やロードサービスの連絡先を確認しておくと安心ですね…(笑)。

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2017年5月22日
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