ここ最近のニュースで、日産に続けてスバルでも国内工場の完成検査で、社内で認定する資格を持たない従業員が携わっていたという問題が発生しました。
「日本車の品質管理体制はどうなっているのか?」と問われそうな問題ですが…
今回は、その完成検査不正問題についてのご紹介です。
自動車の完成検査不正問題!日産に続いてスバルも…
スバルも完成検査不正を発表!
2017年10月27日、スバルは日産自動車の完成検査の不正事案を受けて社内調査を行ったところ、完成検査業務を実施するにあたって、不適切な事案があったことを確認し発表しました。
これら調査結果をもとにさらに精査し、10月30日に国土交通省に報告予定とのことです。
その調査結果は以下のとおりです。
①完成検査について
国土交通省に提出している完成検査要領には、完成検査員が完成検査を行うことになっている。
一方、社内の業務規程では完成検査員登用にあたっては、現場経験の期間が必要と義務付けているため、当該工程の完成検査員と同じく、十分な知識と技能を100%身に付けた現場管理者が認定した者を管理者の監視のもと検査業務に従事させており、完成検査要領に書いてある内容と異なる運用をしていた。
要は、「資格のない者が検査を行っていたということですね…。」確かに管理者が認めた十分な知識と技能はあったのかもしれませんが、やはり無資格での検査は問題です。
その能力があるのならば、すぐにでも資格を取らせておけば良かったのだと思いますが、その管理体制が行き届いていなかったのでしょう。
②完成検査の代行押印について
完成検査工程の運用ルールでは、登用前の検査員に、完成検査員の印章貸与を行い、代行押印を行わせていて、それを明文化した規定はなかった。
検査員の資格がないにも関わらず、検査合格の印鑑を押していたということでしょうね…。また、誰が押印するという規定すらなかったということでしょう。
③完成検査に関連する既定の確認について
上記①②で記載した運用は、完成検査に関わる規定に織り込まれておらず、規定全体が体系的に整備されているとは言い難い状況だった。
スバルの完成検査の実施要因
スバルの完成検査に従事することができる者は、まず担当検査工程に必要な教育と訓練を受け、完成検査業務に必要な知識と技能を100%身に付けたと現場管理者に認定され、担当検査工程に従事するよう、監督者に指名された者です。
認定結果については、記録簿にて確認することができる仕組みとなっています。
この指名された者は、個々人の保有資格(2自動車整備士等)に応じて設定された期間までは、監督者の監視下で完成検査業務に従事します。(2017年10月1日現在、全体で4名)
当該期間を経て、かつ社内の筆記試験に合格した者は、完成検査員という呼称を付し、原則監視下から外します。(2017年10月1日現在、全体で245名)
上記のとおり、完成検査正規登用前の検査員が完成検査に従事している場合があり、規定として明文化されていなかった。
今後の対応について
スバルの完成検査を今後、透明性を高め、将来に渡って誤った運用や解釈が生じないように、改めて規定を体系的に整理し直すとのこと。
なお、対象車両に関しては、リコールを検討中。
トヨタは大丈夫なの?
トヨタ自動車は、法規に従い社内規定にて完成検査員の資格制度及び運用方法を定めて、それを遵守しているとのこと。
定期的な監査も調査指示もあり、念のため確認を行ってきたが不正は確認されなかったとのことです。
まとめ
今回、日産に続いてスバルでも完成検査業務で不適切な事案があったことについてご紹介してきました。
無資格者が検査に関わった車種は12車種、約25万台ものリコールになるとの見通しです。
今後、日本の自動車メーカーの品質管理が問われることになりそうです。
悪いことは悪いと早く認め謝罪し、お客様の不安を一刻も早く取り除き、安心安全の自動車作りを目指して欲しいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます(^_-)-☆応援宜しくお願いいたします。
読んで頂いた証拠にぽちっとクリックして頂けると喜びます(^_-)-☆
↓↓↓↓↓
にほんブログ村