2023年1月10日、トヨタ自動車はフルモデルチェンジした「5代目新型プリウス」を発売しました。
価格は275万円~392万円。
「Hybrid Reborn」をコンセプトに、従来の強みである高い環境性能に加え、「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を兼ね備えたエモーショナルなクルマを目指して開発が行なわれました。
そんな魅力たっぷりの新型プリウスですが、いざディーラーへ行って話を聞くと、
「新型プリウスの納期は未定です」
「新型プリウスはすでに注文が停止になっています」
と悲しいお知らせが…。
「なぜそんなに納期がかかるの?」
今回は、新型プリウスの納期遅れの理由をお伝えし、契約時に気をつけたいポイントについても詳しく解説していきます。
目次
5代目新型プリウスの魅力とは?

新型プリウスの主な特徴としては、デザインではプリウス独自のアイコンである「モノフォルムシルエット」を引き継ぎながら、より低重心かつスタイリッシュなプロポーションに生まれ変わったところ。
シンプルでありながら抑揚のあるボディ造形は、長く愛されるための「感性に響くエモーション」と「普遍的な美しさ」を表現しています。
「アイランドアーキテクチャー」コンセプトにより、圧迫感のない広々とした空間と運転に集中しやすいコクピットを両立。直感的に操作ができ、ドライビングを楽しめる室内空間にしています。
新型プリウスのエンジンは2.0リッターモデル/1.8リッターモデルとも、最新の「第5世代ハイブリッドシステム」を搭載。
2.0リッターモデルは、Zグレード(HEV・2WD、19インチタイヤ装着)で従来型を上まわる低燃費28.6km/Lを達成しつつ、システム最高出力は従来型比1.6倍となる144kW(196PS)を実現。
1.8リッターモデルは、改良を重ねつつ、すべての電動モジュールを刷新したことで、KINTOの新サブスクリプションサービス「KINTO Unlimited」で展開するUグレード(HEV・2WD、17インチタイヤ装着)で32.6km/Lの低燃費を達成させています。
また、第2世代TNGAプラットフォームを開発し、低重心化や大径タイヤの採用を実現。
最新のE-Fourの設定や、高出力モーターの採用などにより、雪道をはじめとする低μ路での登坂性能や旋回時の安定性を向上。
最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備。また、先進安全システムの検知対象を拡大するなど、トヨタブランド初採用となる「後方車両接近告知」「周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能)」「セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)」といった機能を追加しています。
ボディカラーは全8色を設定。うち2色は、スポーティな印象を与えるソリッドカラーベースの「アッシュ」と「マスタード」を新規に開発しています。
【2023年1月現在】新型プリウスの最新納期とは?

参照:トヨタ公式サイト
2023年1月現在、新型プリウスの納期はメーカー納期ガイドでも「販売店にお問い合わせください」となっています。
2022年12月末から予約注文を受け付けていて、すでに販売店の割り当て台数を大幅に超えた注文を受け付けているのが現状。
予約注文をされたお客様でも、グレードやオプションによっては年内の納車は難しいかもしれません。
ちなみに、販売店に割り当てられた台数がとても少ないため、すでに注文を受け付けていない販売店もあります。
「えっ、注文できないの!?」
「発売と同時に注文停止!?」
ここ最近の新車は、なぜこんなに納期がかかるのでしょうか?
納期が遅れる理由とは?

新車の納期が遅れている理由は大きく2つ挙げられます。
●新型コロナウイルス
半導体不足
半導体が世界的な奪い合いとなっていて、自動車メーカーは工場の稼働停止や大幅な減産に追い込まれています。
いまや半導体は自動車の生産に必要不可欠。
エンジン制御やパワーステアリングといった基本性能だけでなく、カーナビやキーレスエントリー、速度を制御するクルーズコントロールやレーンキープ・アシストなど最新の運転支援システムにも半導体は幅広く使われています。
一般的に1台当たり数十個から100個程度の半導体が必要とされていますが、自動運転など最新のシステム開発が進めば1台当たり数千個の半導体が必要と言われ、さらに半導体不足が加速する可能性があります。
新型コロナウイルス
また、新型コロナウイルスの影響も新車の納期におおきく関わっています。
新型コロナによるリモートワークの増加でパソコン需要が高まり、半導体の供給が追い付かない。
加えて自動車の部品を作る東南アジアでも感染拡大による部品調達の遅れ。
さらには、メーカー側のコロナ感染対策による人手不足や濃厚接触社員の隔離期間などその影響は多岐に渡っているのです。
契約時に気をつけたい3つのポイントとは?

それでは、新型プリウスを契約する時に気をつけたい3つのポイントについて解説していきます。
①納期は変わる可能性がある
②下取車の車検日に注意
③支払いは納車してから開始
①納期は変わる可能性がある
これまでお伝えしてきた納期はさまざまな要因により変わる可能性が十分にあります。
今後のコロナ感染の拡大や変異ウイルスの出現、世界的な半導体不足の長期化などにより現在お伝えしている納期より遅くなることも。。
ですので、
「○月には納車される」と期待して旅行の計画なんかを立てていると危険です。
逆に、ボディーカラーやオプションが同じでキャンセル車が出たりすると急激に納期が早まることだって可能性的にはあります。
いま案内がある納期はあくまで目安と考え、納期に余裕を持った行動をとることが大事です。
②下取車の車検日に注意
ディーラーの営業マンからも案内があるとは思いますが、新車を待っている間に下取車の車検が切れるケースも出てきます。
新車がメーカーの工場を出荷して、「あと○○日で納車される」と確定していれば代車等で対応することも可能です。
しかし、代車も何ヶ月も貸し出すわけにはいきません。
納期がまだしばらくかかるようなら、「車検を最低限で受けて納期まで乗る」ということも検討しなければなりません。
また、下取車価格にも注意が必要です。
ディーラーで納期を見越して下取車価格を提示されていれば問題ありませんが、たとえば自分で買取店にいき買取価格を聞いてそれを当てにしている場合は価格が変動する場合があります。
買取価格が下回れば支払額の大幅な増加にもつながりますので、よくよく計画を立ててから契約しましょう。
③支払いは納車してから開始
ローンで車を購入する場合、基本的に月々の支払いが開始されるのは納車が終わった翌々月から。
納期が半年かかれば、注文してからおよそ8ヶ月程度先からの支払い開始になるわけです。
ですので、その間に頭金を貯めることだってできます。
また納期が半年かかる場合、納期が近づいてからローンの再審査をする必要があるケースもあります。
通常は問題なく審査OKですが、納期までの間に審査に引っかかる行為をしていると通らないことも…。
「他の支払いが数ヶ月滞っている」
「他に大きな買い物をしてローンを組んでしまった」
など、審査に不利になる行動は避けた方がよいです。
まとめ
今回は、新型プリウスの納期遅れについてお伝えし、契約時に気をつけたいポイントについても解説してきました。
新車を待つお客様の立場からすると、半年以上の納期とはとても長く感じます。
しっかりと計画を立ててから契約することが大事ですし、納期に余裕を持つことも必要ですね。